この Web サイトを Ubuntu サーバーで運用を始めて6ヶ月になりました。その間に特に問題はありませんでした。むしろ、Linux サーバーに慣れてきて、テキストベースの設定が結構便利だと思うようになりました。

それで、格安 VPS を使って、ASP.NET Core アプリを動かしてみました。使ったのは、「さくらの VPS」1G 月額972円で、Webサイトは pp22.net です。サイトの中身は、まだ、このサイトのコピーです。

さくらの VPS の設定及び ASP.NET Core アプリを Linux で公開する手順については以下のページにメモをしています。

pp22.net の Web サイトが動作し始めたので、WebPagetest を使ってスピードテストをしてみました。結果は殆ど差がなく、格安 VPS でも、Web アプリの作り方次第では十分使えることが分かりました。

creativeweb.jp creativeweb.jpのスピードテストの結果の図

pp22.net creativeweb.jpのスピードテストの結果の図

なお、pp22.net の方がロード時間が短いのは、下部に Google アドセンスの「関連コンテンツ ユニット」が付いていないことが影響していると思います。

格安 VPS を実際に使ってみて、ASP.NET Core を使う上での課題は、データベースをどうするかということです。このサイトは、ファイルベースなので問題なくインストールできたのですが、通常の Web アプリではデータベースが必須になる場合が多いと思います。

ASP.NET Core と親和性が高いのは SQL Sever Express ですが、Linux 版が出るのは来年の中頃です。Linux サーバー以外に Windows サーバーを立てて、そこに SQL Sever Express をインストールすれば動作に問題はないのですが、格安 VPS を使うという趣旨ではどうかと思います。

Linux で一番使われている RDB である MySQL の場合は、公式ドライバー MySQL Connector/NET がまだ開発中で安定性に問題があります。

そういうことで、現時点で格安にしようとすれば PostgreSQL ということになると思って現在テスト中です。PostgreSQL は、.NET Core への対応を積極的に行ってきたこと、また、JSONサポートも積極的に進めているのでスタートアップ向けにはいいのではないかと思っています。

RDB でなくててもいいのであれば、次のようなドライバーが .NET Core に対応しています。ただし、ServiceStack.Redis の方は、.NET Core 対応についてはアルファ版です。

また、クラウドのストレージを利用する場合は、次のようなツールが .NET Core に対応しているので、主なものは使えるようになっています。