Umbraco のインストール

1.Umbraco の稼働環境

Umbraco は、基本的に Windows の Interner Information Services (IIS)上で動作します。Umbraco 7 の稼働環境は次のとおりです。

○ 対応WEBサーバ:

  • IIS 7 以上(IIS Express でも動作)
  • ASP.NET 4.5 以上で Full Trust が実行可能なサーバ。(ASP.NET 4.0 にしか対応していない場合は、バージョン 6 を、ASP.NET 3.5 にしか対応していない場合は、バージョン 4.5.2 を使用してください。)

○ 対応RDMS:

  • Microsoft SQL Server 2008以降に対応 Express Edition も可。(SQL Server 2005の場合は、バージョン4.7を使用してください。)
  • SQL CE 4
  • MySQL (case insensitive queries のサポートが必要)

○ ブラウザー: インストール時や管理画面を使う場合は、Chrome、FireFoxの最新版又はIE10以降を使用。

稼働環境の詳細は、Umbraco ドキュメントの System Requirements を参考にしてください。

ローカル環境等へのインストールは、以下にメモしています。

2.IIS + SQL Server 環境へのインストール手順

Umnraco で本格的なサイトを運用する場合は IIS + SQL Server 環境にインストールします。SQL Server については、SQL Server Express でもある程度の規模までは対応することが出来ます。自分の場合も、SQL Server Express を使っていますが、月数百万PVであれば問題なく対応出来ると感じています。

IIS + SQL Server 環境でのインストールの手順の概要は以下のようになります。

2-1. Webサーバー及びデータベースの準備

IIS 7 以上の Windiws サーバーと 2008以降のSQL Server を準備します。Windows PC の IIS や SQL Server Express でも動作するので、コストをかけられない場合でも対応出来ます。

2-2. .NET Framework 4.5 のインストール

.NET Framework 4.5 がインストールされていない環境(例えばWindows 7 や Windows Server 2008 の初期状態)であれば、ASP.NET 4.5 が使用できるようにインストールしておきます。
レンタルサーバーを利用する場合については、Windows のレンタルサーバーが必要になります。主な Windoiws レンタルサーバーの一覧です。

2-3. Umbraco のバイナリーの入手、サーバーにアップロード。

Our Umbraco のリリースのページから最新版のUmbracoをダウンロードします。それを展開してサーバーにアップロードします。

※解凍する手順に注意が必要。エクスプローラ以外の解凍ツールを使用するか、エクスプローラを使用する場合には、プロパティで「ブロックの解除」ボタンをクリックしてから「展開」する必要があります。そうしないと一部のファイルの解凍がブロックされて、インストール後に管理画面のツリーが空白なるというエラーが発生します。

2-4. フォルダー・ファイルのアクセス許可の変更

Umbraco がファイルの変更を行うので、フォルダー・ファイルのアクセス許可の設定をする必要があります。最近のサーバーでは、「IIS_IUSRS」 グループにアクセス許可の設定をします。詳しくは「IIS のアクセス許可」にメモもしています。アクセス許可が必要なフォルダー・ファイルの詳細は、OurUmbraco の「File and folder permissions」のページを参照してください。

常に「変更」以上のアクセス許可が必要なフォルダー
/App_Code /App_Data /Css /Masterpages /Media /Scripts /Views /Xslt

インストールやアップグレードの時やパッケージのインストール時に「変更」以上のアクセス許可が必要なフォルダー
/Web.config /Bin /Config /Umbraco /Umbraco_client /UserControls

注意: Windows サーバーでは、FTP クライアントからファイルのアクセス許可を変更することができません。共用レンタルサーバーの場合はコントロールパネルのファイルマネージャから操作するようになりますが、具体的な操作については、各ホスティングサービスによって異なるので、マニュアル等で確認してください。

2-5. インストールしたサイトにブラウザーでアクセスして、Umbracoのインストール

インストールしたサイトにブラウザーでアクセスして、Umbracoのインストール

2-6. 設定フィルの変更

必要があれば設定ファイルを変更します。Rich Text Editor 関係の問題は、設定ファイルで修正できることが多いです。設定ファイルのことは、「設定フィルの変更」にメモしています。