以前ネットワークによる情報の共有といえば、イントラネットのサーバーが主役でした。しかし、Amazon EC2 やクラウドを活用したサービスである GitHub、DropBox、basecamp 等によりインターネット上で手軽に情報共有が可能になってきました。企業の形態によっては、イントラネットで自前でサーバーを持つ必要がなくなっているところもあります。
Windows 7 は、ネットワークの最大同時接続台数が20台になりました。Windows マシンでネットワークを構築して、情報の共有を容易にし、仕事の効率をあげましょう。
オフィスで利用するネットワーク機能で、最もポピュラーなのが、ファイルとプリンターの共有の機能だと思います。Windows 7 で、最大同時接続台数が20台になり、今までは、Windows Server や Samba を導入する必要があったオフィスでも、Windows 7 で対応できるというところがかなりあると思います。ファイルとプリンターの共有の設定については、ネット上でも多くの解説があるのでそちらを見てください。
Windows Vista におけるファイルとプリンタの共有
普通の人にとって、自分でウェブアプリケーションを導入することは、ハードルの高い作業だと思います。しかし、そのハードルが徐々に低くなってきました。小規模なオフィスのイントラネット内で使用するのであれば、業務に使っているパソコンでも十分です。
インストールもMicrosoft Web Platform Installer 3.0 (Web PI) を使えば、ウェブアプリケーションのことを知らなくても、IIS 又は WebMatrix、ASP.NET、SQL Server 2008 Express 等のソフトを自動でインストールしてくれます。ウェブアプリケーションもデスクトップアプリケーションと同じようにインストーラでインストールできる時代になりました。WebMatrix を使用してウェブサーバーを公開することもできます。WebMatrix は、Windows XP でも利用できるので、Windows XP の有効活用ができると思います。公開の設定方法については、以下にメモをしています。
WebMatrix (IIS Express)で公開サーバー
2-1.Windows 7/Vista と Linux とのサーバー機能の比較
メリット
デメリット
20人以下のスモールオフィスであれば、メールサーバーは自分で運用しなくても、Google Apps か Windows live small Office が無料で利用できるし、機能制限はそれほど問題にならないと思うのでWindows 7/Vista にもメリットがあると思います。
イントラネットサーバーで何をするのかという質問があると思いますが、私のお薦めするソフトとしては、まず、WordPress、SugarCRM です。WordPress は、機能は多くありませんが、使いやすいのが特徴で、回覧板やホワイトボードの代わりに使えると思います。SugarCRM は、オープンソースの代表的な顧客情報管理システムです。SugarCRM の詳細については、日本語コミュニティポータルをご覧ください。また、Umbraco は、オープンソースのCMSで、Web PI を利用すればインストールも簡単です。是非、一度使って見てください。
WordPress も SugarCRM (2010年3月17日から)も、Web PI を利用して日本語版のインストールができるので、本当に簡単にインストールできてしまします。
PHPを使用する場合、IIS では、Apache とちがって .htaccess を利用して設定をすることができないため、アプリケーション毎に設定を変更することが難しかったのですが、PHP 5.3.0 から フォルダーに .user.ini ファイルを設置することにより、Apache の .htaccess と同様にフォルダー単位で設定することができるようになりました。今後、日本語版のインストールも問題なくできるようになると思います。以下に、各アプリケーションのインストールの手順をメモしておきました。