家庭用のインターネット回線は、FTTHやADSLによる常時接続が多くなっていますが、その多くは動的IPアドレスを使っていて、接続のたびにIPアドレスが変化してしまいます。動的IPアドレスで独自ドメインを運用したい場合は、ダイナミックDNS(DDNS)を使用します。DDNS を使用すれば、IPアドレスが変更されたときに、DDNSサーバーに通知することによって、ホスト名とIPアドレスを対応させることができるようになります。
DDNS を使用する場合は、VALUE-DOMAIN がお勧めです。.com .netのgTLDであれば年額990円でドメイン名を取得することができ、それでDDNS サーバーを無料で利用することができるので、非常に安価に独自ドメインを運用することができます。
サブドメインでいいから、ドメインについても無料にしたいというのであれば、世界的に有名な DynDNS.comか、日本で無料のサービスを提供している mydns.jp を利用してください。サブドメインでのDynamicDNSのサービスを無料で提供しています。
(1) ドメインの取得
ドメインの取得方法については、 VALUE-DOMAIN の 始めてVALUE-DOMAINをご利用の場合をみてください。マニュアルに従いステップ4「ドメインの登録」までの操作をおこないドメインを取得します。
(2) DDNS 等の設定
DDNS等の設定方法については、 VALUE-DOMAIN のダイナミックDNS機能のご利用方法をみてください。マニュアルに従いDNS機能を有効にします。
参考までに、Gmail を独自ドメインで利用する場合の、DNS設定の設定フィールドについてメモをしておきます。Google Apps に登録すると、Gmail を独自ドメインで利用することができるようになります。
a * XX.XX.XX.XX
mx ASPMX.L.GOOGLE.COM. 10
mx ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM. 20
mx ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM. 20
mx ASPMX2.GOOGLEMAIL.COM. 30
mx ASPMX3.GOOGLEMAIL.COM. 30
mx ASPMX4.GOOGLEMAIL.COM. 30
mx ASPMX5.GOOGLEMAIL.COM. 30
txt @ v=spf1 include:aspmx.googlemail.com ~all
最後の行の txt 以下は、SPFレコードの設定で迷惑メール防止のためのものだそうで、Google Apps 管理者用ヘルプの SPF レコードの設定に記載のように設定しました。この設定には、あまり自信がなかったのですが、ESPCで、SPF の設定が正しいかどうかのチェックをしてくれるサービスがあるということがわかったので、チェックしてみました。手順は、Check That Your Email is Compliant のページに記載がありますが、メールをcheck-auth@verifier.port25.comに送信するだけで、チェックの結果が返信されます。なお、ここでの設定については、 Google Apps for Your Domain による独自ドメインの活用を参考にさせてもらいました。
DDNSを使うには変動するIPアドレスをDDNSサーバへ通知させるツールを常駐させる必要があります。とりえず Dice を使用しましたが、無料版はアプリケーションを立ち上げておかないといけないので、PowerShell 用のスクリプトを自分で書きました。スクリプトについては、PowerShell スクリプトで VALUE-DOMAIN の DDNS を更新にメモをしておきました。
設定が終了したら、外部から接続できているかどうかの確認をします。インターネットの回線が複数あれば確認は簡単なのですが、1本しかない場合は簡単にチェックができません。その場合は、一般的には公開プロキシーサーバーを経由してアクセスして確認することになるのですが、 Google 翻訳等のWeb翻訳のサイトを利用しても簡単にチェックできます。