昨日「アフィリエイトで勘違い」の元増田氏のことを書いたので、それに関連してSEOのことについて書いてみました。その元増田氏がホームページを作り始めた2007年というのは、日本型SEOの最盛期の時期であり、また実際に「日本型SEO」が有効な時代でもありました。なお、SEO とは、日本語では検索エンジン最適化といい、特定の検索エンジンを対象として検索結果でより上位に現れるようにする技術のことです。
Google トレンドを使って、SEO の人気度を表示したのが下の図です。少し前に「CakePHPに飛びついた日本のITエンジニア」というブログを書いたけど、CakePHP とよく似た動きをしています。日本では、当時はSEO といって騒いでいましたが、2010年にYahoo Japan がGoogleの検索エンジンの採用し、2011年にはGoogleがパンダアップデートやペンギンアップデートと呼ばれる検索エンジンのアップデートをおこなったので、SEO対策だけで価値のないサイトは大きく検索順位を下げることになりました。それとともにSEOの人気度も急降下しています。
すべての国
日本
Google トレンドの図では、SEOの人気度の相対的な位置がよくわかるように、CMSとして最も有名なWordPress と Web アプリケーション フレームワークの Struts, Ruby on Rails, ASP.NET MVC, CakePHP, Grails, CodeIgniter, Laravel を合計したしたものを表示しています。日本の場合、Webページを作るためのツールであるWordPressよりSEOの方が人気があったというのはどう考えても過熱しすぎですよね。グラフを見るとSEOの人気度が急落して、日本も世界と同じような位置になったようにも見えます。
すべての国でみると、SEO は安定した動きをしているキーワードです。Web アプリケーション フレームワークも、個々のツールに関しては人気度が大きく動いていますが、それらを合計すれば安定した動きをしています。Web サイトに機能を追加しようと思えば、Web アプリケーション フレームワークを使った方が効率がいいから、根強い人気があるし、将来的にも Web 自体は重要な位置を占め続けると思うので、どのツールが人気を集めるかは別にして、根強い人気を持ち続けると思います。
SEO も Web アプリケーション フレームワークと同じようなものです。Web の世界では検索エンジンに拾ってもらわなければ、誰にも知られない存在です。だから、検索エンジンを理解して、検索結果をより上位に現れるように努力することは Web に携わるエンジニアであれば当然のことです。Google 自身がウェブマスターツールを作成し、SEO の解説をしていることからもわかるでしょう。最後に、SEO の未来について、「「SEOは終わった」のではなく、進化した」という記事を紹介しておきます。