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カテゴリー: Windows

Windows 8 RP の最大ユーザー数と IIS 8

2012年6月2日

Windows 8 RP が公開されたので、インストールしてネットワーク機能を調べてみました。

Windows 7 では、同時利用可能なセッション数(同時接続可能なユーザー数)が最大20セッション(ユーザー)に緩和されました。Windows 8 でどうなっているか?ということで、まず使用許諾契約書があるかどうかDVDの中を探してみたのですが見つかりませんでした。コマンドプロンプトで net config server コマンドをたたいて調べたところ、Windows 7 と同じく「最大ユーザー数 20」となっていました。家庭やスモールオフィスでネットワーク接続される機器が増加している現状からすれば、Windows 7 での緩和は、Windows 8 でも継続されるものと考えられます。

次に、IIS をインストールしてみました。Windows 8 RP 付属の IIS のバージョンは、Windows 7 の IIS 7.5 から IIS 8.0 になってバージョンがあがっていました。image機能面を見てみると、デスクトップ版付属のIIS 8 の機能制限については、資料を探してみたのですが、まだ見つかっていません。正確な所はわかりませんが、触っている限りでは、IIS 7.5 と特に変更はないように感じています。

次に、機能面をみてみると、左の図のように、「Windows の機能の有効化または無効化」の画面では、ASP.NET 3.5 と 4.5 の双方に対応しているのがわかります。それ以外に、3つの機能が増加しています。アプリケーション開発機能の「Application Initialization」と「WebSocket プロトコル」、セキュリティの「SSL 証明書の集中サポート」です。

Application Initialization の機能というのは、長時間アクセスのない Web アプリケーションにアクセスすると表示がなかなかされずにいらいらしたとう経験があると思います。Web アプリケーションの起動にはかなりの時間がかかるので、その初期化中については別の画面を表示させて初期化中であるということをユーザーに伝えることによりユーザー エクスペリエンスを改善しようとするものです。

WebSocket は、もともとはHTML5仕様の一部として策定が進められていたもので、サーバーとブラウザーの間で双方向通信を実現するための技術です。現在は、HTML5とは独立した仕様に切り離され規格の制定作業が進められており、プロトコル仕様は「RFC 6455」のproposed standard となっています。現在広く使われている類似の技術である Ajax と比較すると、WebSocket は、最初から双方向通信を前提として設計されているため、シンプルで効率よく双方向通信を行うことが可能なため、今後の Web アプリケーション開発において欠かせない機能になると思われます。WebSocket は、時間ができたら是非使って見たいと思っています。

日本語への翻訳について

2011年8月6日

MSDN マガジンの7月号では一部が機械翻訳になっています。そのことに関して、かずきのblogでは、超残念だという感想を述べています。私自身は、機械翻訳になることは残念だとは思うけど、技術資料については、そろそろ日本語訳がなくてもいいのではないかと思うようになっているので、機械翻訳でもいいのかなと思っています。

なぜかというと、技術者としては、英語というものは嫌でも使わざるを得ない状況になっていると思っています。技術的なことで行き詰まったときには、原文のマニュアルを読んだり、英語で検索して解決方法を探してこないとどうしようもない状況です。それであれば、翻訳に手間をかけるのもどうかなと思っています。

現時点では、英語から日本語へ機械翻訳した文章は読めたものではありません。しかし、翻訳のための時間やコストを削減しようと思えば機械翻訳というのは避けられないと思っています。時々、フランス語やスペイン語を機械翻訳で英語にして読んでいますが、機械翻訳も案外使い物になるレベルになっているように思います。Microsoft には、翻訳の手間を省いた分を、日本語の機械翻訳の精度向上のために使ってほしいと思います。まあ、Microsoft にいうより、日本人自ら、カタカナばかりになってきた日本語をどうするのか、効率化をどうやって図っていくのか、欧米語とは相違点の多い日本語の機械翻訳をどう改善していくのかを考えていかないといけないのではないかと思っています。

日本の IE6 のシェアが減少しない原因は企業にある

2011年4月26日

東日本大震災のため公開が遅れていた Internet Explorer 9 (IE 9) の日本語版が本日公開されたので、早速インストールして使っています。IE9 が公開されたのを機会に Web サイトの構築を HTML5 に変更したいのですが、IE9 は Windows XP に対応していません。現在の OS やブラウザーのシェアを考えると HTML5 への移行には少し時間が必要になってくるようで残念に思っています。

もっと残念なのは Internet Explorer 6 (IE6) の問題です。Web サイトの構築をしている人であれば、ほとんどが IE6 なんか早くなくなってしまえと思っているし、Microsoft も最新版への移行を推奨しており、The Internet Explorer 6 Countdown というサイトを開設しています。そのページには各国の IE6 の最近のシェアが表示されており、現時点で IE6 のシェアが高い順に、中国 33.8 %、韓国 24.5%、インド 11.8%、日本 10.1% となっており、日本はワースト4位ということになります。

自分の管理している Web サイトの一つに、IE 6 のシェアが今でも 22% という韓国なみのものがあります。今日 Google Analytics を見ていて気がついたのですが、IE6 の場合は、IE8 とは明らかに違って極端に土日のアクセススが少ないのです。下図が Google Analytics のブラウザーバージョン別の訪問数の図で、上が IE6、下が IE8 で、IE6の場合は土日は平日の1割ぐらいになっています。ログのIPアドレスからアクセス元をチェックしてみてみると企業からのアクセスがかなり多くなっています。

こうしてみると、日本では個人の多くは IE6 を使っておらず IE8 等の最新のブラウザーを使っている、IE6 を捨てられないのは企業である、ということになります。なぜ、企業が IE6 を使うのかというと、IE6 にしか対応していない企業内システムがあるからだとしか考えられません。アメリカでは IE6 のシェアは2.8%です。ヨーロッパの各国もほぼ同じ程度です。日本の企業では、自分のサイトへのアクセス状況から大雑把にいうと 4 割が今だに IE6 を使っているということになります。

2011年2月末時点での国別のシェアは、中国 34.5%、韓国 24.8%、インド 12.3%、サウジアラビア 10.7%、台湾 10.7%、日本は10.3% でした。こうしてみると、IE6 のシェアが一番減少していないのは日本だし、順位もワースト6位からワースト4位になっています。今となっては IE6 の機能はどうみても貧弱です。いつまでも IE6 を使っていて企業のIT活用は大丈夫なのと言いたくなります。企業のの生産性をあげるためにも、IE6 を止めて新しいブラウザーを使うための投資や人材の育成をすることは日本の将来にとって重要ななことだと思います。

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IE 9 RC を使ってみました

2011年2月12日

IE 9 RC版が公開されたので、普段使っているPCにインストールしました。使ってみると IE8 より全体に動作が軽くなり、表示も高速になっています。HTML5 と CSS3 にも対応したということで、メインのブラウザーとして IE、Chrome、FireFox のどれを使うか迷っているところです。

ブラウザーのシェアの状況は、世界的には IE8 34%でトップのようですが、このサイトでは、IE8 38%、FireFox 21%、Chrome 14% の順になっており、Chrome ユーザーが多く、IE6 のユーザーが少なくなっています。しかし、自分の別のサイトでは、IE6 が 25%のシェアをもっていて、まだまだ無視できない状況です。

いろいろ考えていくと IE9 の一番の問題というのは、Windows XP にインストールできないということのようです。OS の中で Windows XP のシェアは50%以上あるので、バージョンベースでいうとシェアのトップになれません。それに、現在 IE8 にしている人であれば、直ぐにでも IE9 をインストールする人が多いのに、XP ではできないので、IE8 が長期間残ってしまいそうです。今まで IE6 への対応にはいろいろと苦労していましたが、主要なブラウザーで唯一 HTML5+CSS3 に対応していない IE8 にも同じような問題が発生しそうで残念です。

ところで、Windows XP のシェアが依然として多いので、WebMatrix (IIS Express) で公開サーバーを作成するメモを作成しました。IIS Express は、開発用であり公開用にはあまり向いてはいませんが、個人で Web ページを作ってみたい場合や会社でも試験的に作ってみたい場合には、とりあえず手軽に費用なしで運用し、作成したWebサイトが成長する見込みがたてば Windows Server を購入するというのも合理的なやり方ではないかと思って作成しました。

Visual Studio 2010 Express が公開されています

2010年4月14日

Visual Studio 2010 Express が公開されていますといっても英語版ですが、Visual Studio 2010 の発売と同時に Express も利用できるようになっています。当然のことといえば当然のことなのですが、Express 版が発売と同時に使えるというのはうれしいことです。Web Developer については、Microsoft Web Platform Installer からインストールできるようになっています。早速、インストールして、使ってみようと思っています。なお、日本語版は、4月28日から公開される予定だそうです。