自分が約10年前まだ地方公務員だった時に、システム開発を担当したことがありました。発注側だったのですが、工期も終わりに近づいた頃、実機でテストするとレスポンスが余りにも悪いので、PM(プロジェクトマネージャー)に負荷試験をして改善するように言ったら、試験をした結果問題はありませんでしたと試験結果をつけて持ってきました。その後どうなったかは長い話になるので今回は省略しますが、このシステムを請け負った業者は、地元企業ではなく、東証1部上場の企業でした。
その時は、運が悪かったぐらいに思っていましたが、マイナンバーカードのシステムで同じような障害を起こしているではないですか。1月始めから不具合が発生しているのに、3月の時点では原因不明。そしてサーバーの台数を増やせばいけるとして、サーバーを追加購入させているのは大したものです。マイナンバーという国の重要施策で醜態をさらすようになっては状況の深刻さが思いはかられます。
参考資料
ITPro マイナンバーシステム障害を総括、「住基ネット安定稼働への過信」が背景に
イザ マイナンバー システムが危機に直面! 障害1カ月連続発生
個人事業税の件をFacebookの「40歳以上ですがコード書いてます会」というグループに投稿したときには、18個もAngryがつけられ、コメントに「いい大人」なんだから騒ぐとどうのこうのと書いた人もいました。10年前の時も業者の担当からはそのように言われましたが、最初に嘘をついておいて、それがバレたら圧力をかけてもみ消そうとし、本来は迅速にすべき原因の究明をしないというのはどうにかしています。
こういうことをみていると、「日本は現場が強い」というのはIT業界では間違いなく神話になってしまっているようです。過去は確かに「強い現場」だったかもしれませんが、ここ20年ぐらいで劣化してしまった所が多いと思います。
そういう現場では、部下や下請けに理不尽な対応をして劣悪な労働環境にしてしまうPMは相当数いるように思います。
現状に満足しているなら別ですが、そのような現場にたまたま配属され不満な場合、特にプログラムやデザインやライティングができる人は、我慢しないで早く転職しましょう。若いときの1年間を無駄に過ごすというのは犠牲が大きすぎます。ちょまどさんを見てください。大手SIerにSEとして新卒入社してコードを書かない事務処理のお仕事に回されたら、たった4ヶ月で転職しています。
エンジニアの場合は正社員での転職も可能だし、また、正社員でなくなることを恐れる人は多いですが、フリーランスでも結構いい給料でいくらでも仕事はあるし、自分のように人に雇われるのが嫌だったら、Google AdSenseやアプリの課金で稼ぐという方法もあります。
今回の記事はこれで終わりにしますが、言うだけだと不親切だと思うで、時間ができたら転職事情がどうなっているかを調べてブログに書いてみたいと思っています。