昨日、台風17号が近づいているということで気象庁のHPにアクセスしたが、台風の進路や気象レーダーの画像が表示されなかった。9時19分に関東でも鳥島近海を震源とする震度4の地震があってHPへのアクセスが集中したためのようだ。原因については、朝日新聞デジタルによると
気象庁によると、ふだんホームページを同時に見ているのは2千人程度だが、この日は約100倍に膨らみ、サーバーやシステムに大きな負荷がかかったという。
アクセスが集中したからということのようだが、真剣に考えないといけないのがスマートフォンの急激な増加への対応である。
下の図が自分の運営しているサイトの一つの8月分の Google 「ウェブマスター ツール」のグラフである。上の図が通常のPCからの検索の表示回数と自分のサイトへのクリック数、下の図がモバイルからの検索の表示回数と自分のサイトへのクリック数である。検索の表示回数でいうと、PCからは100万回に対して、モバイルからは実に220万回と2.2倍の検索があったということになる。そのうえモバイルは何時何所ででも利用できるので時間的にもアクセスが集中しやすいという特徴がある。
東日本大震災の時にはスマートフォンがそれほど普及していなかったので、気象庁HPは閲覧できた。それから2年半しか経ていないがその間のスマートフォンの普及には著しいものがある。気象庁HPもそれにあわせて10倍とか100倍のアクセスに対応できるようにしないと災害時に使い物にならなくなってしまう。
対応については、少し古典的にやろうとするのであれば公共機関・大学等に協力してもらってミラーサーバーをたてればいいし、今風にやるのであればパブリッククラウドを使えばいい。どちらもそれほどコストもかからずに対応できるはずである。