最近、モバイルアプリを作ろうと思って Xamarin を使い始めている。それで、Google トレンドで、モバイル開発ツールの動向をみてみた。

モバイル開発ツールで最も人気度の高いと思われるのは、世界的にみても日本でも、アップルの iOS 開発ツールである Xcodeである。

Android開発ツールの動向は、世界と日本ではかなり異なっている。世界的に見ると Android SDK は、2011年以降安定した人気度を持っているし、2013年5月に発表された Google の統合開発環境である Andoroid Studio もかなりの人気度を持っている。両者を併せると Xcode を上回る人気度になっており、Xcode がモバイルではない Mac の開発ツールでもあるということを考慮するとモバイル開発環境の人気度ナンバーワンといえるだろう。世界的に見ると Android 端末のシェアが拡大しているということも関係していると思われる。

一方で、日本の人気動向をみると、2010年から2011年にかけて、Android SDK の人気度が急上昇している。世の中がスマートフォンブームということで Android 端末が普及してきた時期であり、そのブームに乗ろうと思って Android 開発者が急増した時期である。その後、結局日本では iPhone の方が売れて Android の人気は上がらなかったので、Android SDK の人気度は急降下している。 このあたりも、横並び志向の強い日本の特徴がでている。製造業では、横並びでするというのは案外効率のいいことだと思うが、IT関係は二番が存在しづらい一人勝ちの世界なので、横並びをしていたのでは収益あがらないと思うのだがどうだろうか。

Xamarin は、世界的にはかなり人気度は上がっている。しかし、日本では、日本語のサポートが弱いということと、開発が受託中心でそれをチームで開発しているので、相当な力がかからない限り Xcode での開発を変更しようということにならないので、Xamarin の人気度があがる可能性はあまりないと思っている。

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