Bootstrap 4 Alpha 6 を使ってみた
2017年1月11日Bootstrap 4 Alpha 6 が1月6日に公開されました。今回のバージョンでかなり完成に近づいたと思うので、テスト的に使ってみました。次は、Beta になる予定で、残っている Issues の数もそれほど多くないので、基本的な所での変更はあまりないだろうと思っています。
自分の場合は、Visual Studio 2015 を使っていて ASP.NET Core で Web アプリケーションを作ることが多いので、最初に Visual Studio の ASP.NET Core Web Application のテンプレートを使って試してみました。
Bootstrap 4 に更新するためには、bower.json を以下のように変更します。bootstrap のバージョンを変更し、ツールチップの表示に Tether という JavaScript のライブラリーを利用するため、そのライブラリーを追加するだけです。
{
"name": "asp.net",
"private": true,
"dependencies": {
"bootstrap": "4.0.0-alpha.6",
"jquery": "3.1.1",
"jquery-validation": "1.14.0",
"jquery-validation-unobtrusive": "3.2.6",
"tether": "1.4.0"
}
}
インストールするだけであれば簡単なのですが、実行させてみると完全にレイアウトが崩れてしまいます。Ver3 から Ver4 への変更は影響がかなり大きいことがわかります。
どのような修正が必要になるのかについては、そのテンプレートを、取りあえず動くようにしたものを GitHub の方に公開していますので参考にしてください。Navbar や Carousel にもかなり修正が入っています。
それで、公式ドキュメントを結構真面目に読んでいます。英語がそれほど得意でないので、前回のブログで紹介した「Google ウェブサイト翻訳ツール」プラグインをつけたドキュメントのページが結構役に立っています。
それらの作業をして、公式ドキュメントの Migrating to v4 を読んだところでは、Ver4 の特徴は、HTML5、CSS3 の機能をフルに活用するようになったということのようです。
自分としては、Bootstrap 4 は以前よりかなり良くなっていると思うので、積極的に使っていきたいです。でも、class 名が結構変わっているので、既存のWebサイトを Bootstrap 4 にバージョンアップしようとすると修正箇所が多くなるので、手間を考えると少し憂鬱ですが、時間をかけて更新していくつもりです。
なお、Ver4 の主な変更点は、以下のようなところです。
- IE8 と IE9 のサポートの廃止
- Flexbox によるレイアウト
- Less から Sass へ
- 標準のフォントサイズは 16px
- 使う単位を px から rem に変更
- ブレークポイントに576pxを追加