「国際数学・理科教育動向調査の2011年調査(略称 TIMSS2011)」の結果が12月11日に公表されています。その結果については、日本の順位は小4、中2ともに5位以内で前回調査と同様だったが、小学生は得点が上昇したというような報道がなされています。

国立教育政策研究所のTIMSS2011のページに概要が公開されていたので、少し読んでみました。成績の方は、結構いい結果だとは思うのですが、質問紙の結果をみると本当に残念な結果になっています。中学2年生の結果を下に抜き出してみましたが、日本人は世界の中で一番数学が嫌いで自信もないし数学を使う職業につきたくない国民だといえる結果となっています。

アメリカの職業別雇用統計をみるとソフトウェア技術者・数学者の給料というのは結構いいし、数学を使う職業に強くつきたいという生徒が、日本が4.3%に対してアメリカでは16.3%もいます。ソフトウェア技術者というと、アメリカではGoogleやFaceBookやMicrosoftの技術者を思い浮かべるのに対して、日本ではIT土方を思い浮かべる人が多いので、差が出るのは当然のことだと思います。

今後、日本が競争力を維持していくためには優秀なソフトウェア技術者を確保することは重要なことだと思います。実際に成績はいい方なのにもかかわらず意識の方は世界最悪というのは何とかならないものかと思います。

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