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カテゴリー: その他

PISAで「数学における自己概念」は世界で最下位という悲惨な結果

2013年12月4日

2012年に実施された経済協力開発機構(OECD)の国際学習到達度調査(PISA)の結果が公表された。報道では日本の15歳の学力が充実したという肯定的な評価がなされている。

数学的リテラシーの習熟度レベルについては、確かに日本のレベルは高くなっている。しかし、内容を詳しく見ると実に悲惨な状態にある。文部科学省のOECD生徒の学習到達度調査(PISA)のページPISA2012年調査分析資料集をみると、「数学における自己概念」は下の図のように何と世界で最下位なのである。また、「数学における道具的動機付け」は、ルーマニアに次いで下から2番目(P39)、「数学における自己効力感」は、ブラジル、コロンビアについて下から3番目である(P42)。

日本の場合は、テストのためだけに数学をしているようなところがあると思う。そこが、自信を持って何かを創造することができないということに繋がっているような気がする。先進国に追いつくまでは、日本のやり方は非常に効率的だったと思う。でも、追いつくまでは物真似でいいがその後は自ら創造することができないと経済も発展しない。日本の「失われた20年」の原因は案外こういうところにあるのかもしれない。

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国際数学・理科教育動向調査の結果が酷い

2012年12月13日

「国際数学・理科教育動向調査の2011年調査(略称 TIMSS2011)」の結果が12月11日に公表されています。その結果については、日本の順位は小4、中2ともに5位以内で前回調査と同様だったが、小学生は得点が上昇したというような報道がなされています。

国立教育政策研究所のTIMSS2011のページに概要が公開されていたので、少し読んでみました。成績の方は、結構いい結果だとは思うのですが、質問紙の結果をみると本当に残念な結果になっています。中学2年生の結果を下に抜き出してみましたが、日本人は世界の中で一番数学が嫌いで自信もないし数学を使う職業につきたくない国民だといえる結果となっています。

アメリカの職業別雇用統計をみるとソフトウェア技術者・数学者の給料というのは結構いいし、数学を使う職業に強くつきたいという生徒が、日本が4.3%に対してアメリカでは16.3%もいます。ソフトウェア技術者というと、アメリカではGoogleやFaceBookやMicrosoftの技術者を思い浮かべるのに対して、日本ではIT土方を思い浮かべる人が多いので、差が出るのは当然のことだと思います。

今後、日本が競争力を維持していくためには優秀なソフトウェア技術者を確保することは重要なことだと思います。実際に成績はいい方なのにもかかわらず意識の方は世界最悪というのは何とかならないものかと思います。

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