Webアプリを創る

mojoPortal が 2.3.4.2 にバージョンアップ

2010年4月19日

mojoPortal が 2.3.4.2 にバージョンアップしました。今回のバージョンアップは、バグフィックスが主な内容です。また、このリリースから、開発ツールは、Visual Studio 2010 になりました。自分でも、Visual Web Developer 2010 Express Edition を使ってみて 2008 よりも動きが軽くなったと感じていたので、早速に開発ツールがバージョンアップされたというのもよくわかります。

Intel D510MO + Windows 7 で自宅サーバー

2010年4月18日

自宅サーバーとして Dell Inspiron Mini 10v を使用していましたが、Mini 10v は、ファンレスでかなり熱くなるので今の設置場所では夏を乗り切るのは無理だと思って、本来のネットブックとして利用することにしました。そのかわりに、ATOM マザーボートである Intel の D510MO を使ってマシンを作成しました。コスト的には、全部で5万円以内でできたのですが、その40%弱を Windows 7 Professional が占めるということで Windows の価格の高さを痛感し是非マザーボードなみの値段にしてほしいと思いました。Home Premium にすれば少しは安価になるのですが、Professional はリモートデスクトップが使えるため、メインマシンですべての作業ができ作業効率がいいし、サーバーにはディスプレイもキーボードも普段は不要なので場所をとらないというメリットを考えれば、やはり Professional ということになってしまいます。 今回の自宅サーバーの構成は、以下のとおりです。

  • マザーボード(CPUを含む):Intel マザーボード D510MO
  • ケース:AOpen Mini-ITXケース S110 BLACK
  • メモリー:DDR2 800 2GB
  • HDD:2.5インチ SATA 250GB HTS545025B9A300
  • ファン:ainex CF-60SS
  • OS:Microsoft Windows 7 Professional 64 ビット DSP版

組み立ては比較的簡単でしたが、問題点としては、S110 の電源は20 ピンのみで、一方 D510MO の電源のコネクターは24ピンなのですが、D510MO の消費電力は小さいので問題になることはないだろうということで、そのまま接続しています。また、S110 、D510MO はどちらもファンレスなのですが、CPU のヒートシンクとケースの間がちょうど10mmの隙間があるので、排熱対策として ainex CF-60SS を差し込むことにしました。

性能はどうかというと、ATOM D510 は Dual Core なので、Mini 10v よりは処理が早くなり、普通に使うのであればそれほどストレスが感じない程度に動作するので、自宅サーバーとしてはとりあえず処理能力に問題はないし、消費電力がかなり少ないことを考慮すれば、自宅サーバー用には最適だと思います。

以下の図が、D510 を S110 のトレイに取り付けて配線した時の状態で、HDD はトレイの下側に取り付けます。

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最後に、Windows を USB フラッシュメモリーを使ってインストールする場合のメモをしておきます。

  • [スタート] メニューで「diskpart」と入力して、DiskPart ユーティリティを起動します。
  • 次に、list disk コマンドを実行して、ドライブの状態を確認し、USB メモリーのディスク番号をメモします。
  • select disk x(ディスク番号)コマンドを実行して、USB メモリを選択します。x はディスク番号で上でメモした番号です。
  • clean コマンドを実行します。
  • USB メモリーの内容が消去されたら、create partition primary コマンドを実行します。
  • パーティションをアクティブにするために、active コマンドを実行します。
  • 次に、ドライブをフォーマットする必要があります。それには、format fs=fat32 quick コマンドを実行します (quick で、処理を迅速化するためにクイック フォーマットを実行するように指定します)。
  • USB メモリーにドライブ文字を割り当てて、Windows エクスプローラーから簡単にアクセスできるように、assign コマンドを実行します。
  • 次に、Windows 7 インストール DVD の内容をすべて USB キーにコピーします (単純なドラッグ アンド ドロップでかまいません)。
  • Windows 7 をインストールするシステムにUSB メモリを挿入し、システムを起動します。

以上は、Technet の英語版の翻訳です。日本語版のTips では、「コピーが終わったら、E:\Boot\Bootsect /nt60 E:\ コマンドを実行します。」となっていますが、この処理をしなくても動作します。今使っているメインマシンが32ビットですが、32ビット版のマシンで64ビット版のDVDを使って上のコマンドを実行するとエラーが発生してしまいます。メインマシンに64ビット版をインストールしないといけないのでは困ったなと思ったのですが、その処理をしなくても大丈夫だということがわかりほっとしました。

Visual Studio 2010 Express が公開されています

2010年4月14日

Visual Studio 2010 Express が公開されていますといっても英語版ですが、Visual Studio 2010 の発売と同時に Express も利用できるようになっています。当然のことといえば当然のことなのですが、Express 版が発売と同時に使えるというのはうれしいことです。Web Developer については、Microsoft Web Platform Installer からインストールできるようになっています。早速、インストールして、使ってみようと思っています。なお、日本語版は、4月28日から公開される予定だそうです。

mojoPortal が 2.3.4.1 にバージョンアップ

2010年4月10日

mojoPortal が 2.3.4.1 にバージョンアップしました。今回のバージョンアップでの主な改善点は以下のとおりです。

1.Artisteer 2.4 に対応

Artisteer 2.4 が3月29日に公開されており、縦型メニューに対応するようになりましたが、今回のバージョンアップで早速 Artisteer 2.4 に対応するようになりました。

2.タイムゾーンの設定

タイムゾーンが管理画面から設定できるようになりました。日本では必要がないのですが、夏時間にも自動的に対応できるようになりました。2.3.4.1 にバージョンアップをした時には、「管理メニュー」の「サイトの設定」でタイムゾーンを設定するようにしてください。

3.フォーラムの改善

スレッドと投稿の作成後にその並びの設定ができるようになりました。また、スレッドに投稿ができないようにロックをすることができるようになりました。

4.スキンの変更

フォーラムの改善によりスキンが変更されています。最近のスキンの変更については、mojoPortal のフォーラムのImportant Skin Changes に記載されているので参考にしてください。

SQL Server 2008 R2 CTP Express Edition を使ってみました

2010年3月21日

2008 R2 CTP Express Edition には、以下の4つのエディションがあります。4つのエディションは、2008 Express とほぼ同じですが、Express エディションを Express Base と呼ぶように変更されています。確かに Express エディションというのは紛らわしい表現なので、Express Base と呼ぶ方がわかりやすいです。

  • Express Base : SQL Server のデーターベースエンジンのみをインストールするのに使います。
  • Express with Tools : Express Base に管理ツール SQL Server 2008 R2 Management Studio Express ( SSMSE ) が付属したものです。
  • Express with Advanced Services : フルテキスト検索、Reporting Services の機能が追加でき、管理ツール SSMSE が付属しています。
  • Tools only : 管理ツール SSMSE のみをインストールするのに使います。

インストールの方法やデーターベースの基本的なところは、2008 Express と変更はないようで、Express Base では、ダウンロードのファイルサイズが若干減少しており、mojoPortal や Umbraco も問題なく動作しました。一方、Express with Advanced Services では、ダウンロードのファイルサイズが 556MB から 747MB に増加しており、Reporting Services 等の機能が強化されていると思われます。

SQL Server 2008 R2 の特徴といえば、Reporting Services (SSRS) を利用して、空間データの表示をしたり、データバーやインジケーター、スパークラインを活用してグラフィカルでリッチなレポートを作成したりできるようになったことです。そこで、Windows 7 に SSRS をインストールしてみることにしたのですが、そこで思い切りはまってしまいました。Express with Advanced Services のインストールは完了したのですが、ブラウザーでレポートサーバー ( http://localhost/ReportServer_SQLEXPRESS ) に接続すると、下の図1のように「ユーザーXX\XXXX には、この操作をおこなうのに必要な権限が与えられていません。」というエラーになり、レポートマネージャー ( http://localhost/Reports_SQLEXPRESS ) に接続すると下の図2のようにヘッダー部分しか表示されませんでした。わかってみれば簡単なのですが、この3日ほどウェブで解決方法を探しまわっていました。

図1

Reporting Services エラー


図2

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エラーになっていた原因は、レポートマネージャーに接続するときに、ログイン画面が表示されるのですが、初回はビルトインの管理者である Administrator でログインする必要があるということでした。普通であれば、Administrators グループのユーザーで大丈夫なのですが、それではだめで Administrator でないとだめということでした。 Administrator でレポートマネージャーでログインして、「フォルダー設定」を選択して「セキュリティ」の「新しいロールの割り当て」でユーザーを登録すれば、そのユーザーでログインできるようになります。

他のWindows でも少しテストしてみたら、以下のようになりました。

  • Windows XP Pro の場合 : Administrators グループのユーザーであればログインを求められることなく動作
  • Windows Server 2008 + 2008 R2 CTP (Express エディションではありません) の場合 : ブラウザーを「管理者として実行」で起動(「スタート」-「プログラム」メニューでブラウザーのプログラムを選択した後、右クリックして、「管理者として実行」を選択)すれば、ログインを求められることなく動作。
    レポート ビルダー 3.0 CTP も使ってみましたが、 ローカルであれば、Express with Advanced Services との組み合わせでも正常に動作しています。ただし、通常使っているユーザーを 「新しいロールの割り当て」 で、コンテンツ マネージャーとして登録しておく必要があります(レポート ビルダーを「管理者として実行」という方法もありますが)。
      SSRS の活用方法については、Microsoft の SQL Server のページに「

SQL Server 2008 R2 自習書

      」、「

SQL Server 2008 自習書

    」が公開されていて、わかりやすい解説がなされています。自習書を試す環境には、Express エディションは除外されていますが、かなりのケースで動作するので、ぜひ活用してください。下の図が、自習書を参考に作成したマップです。

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ダウンロード先

SQL Server 2008 R2 CTP 11 月版  Express Edition

SQL Server 2008 R2 CTP 11 月版 レポートビルダー 3.0

Express with Advanced Services のインストールの手順については、SQL Server 2008 Express の Reporting Services をインストールにメモをしました。(2010/3/28 追記)