Webアプリを創る 😊クリエイティブWeb

カテゴリー: 起業

フリーになって1年になりました

2014年4月1日

フリーになって1年になりました。1年前は、「統計メモ帳」をベースにして30万ページビューのWebサイトを作るのが目標でしたが、結局「統計メモ帳」の方は放置状態に近いです。でも、別のWebサイトで30万ページビュー増加させるという目標は達成できました。3月には確定申告をして所得税も払いました。Webサイトの広告収入で田舎だと普通の収入を稼げて本当によかったと思っています。

この仕事を1年間やってきて、アプリを作るのは受託とは大きく違うというのを実感しました。受託の場合だと発注者が不満に思わない程度の品質のものを強調して効率よく作るというのがビジネスの基本になります。だから、早くできるということが非常に重要にです。でも、自分のようにアプリを個人で作る場合には、人がしないことをして1万人ぐらい以上の人にプラス評価してもらえることを続けていけば、それなりに食べていけるようになるのではないかと思っています。早くできるということは遅いよりもいいけどというぐらいの価値しかなくて、使ってもらえるものが作れるかどうかが続けられるかどうかの分岐点で、協調性は必要なく、価値あるものを作ろうという気持ちが重要な世界だと思います。

これからの1年は、Webアプリをスマートフォンアプリにしていく作業を重点的にしようと思っています。Webアプリを拡張していった方が多分収入的にはいいと思うのですが、iPhone/Android アプリを作ってみたいという気持ちも強いし、自分の作っているWebアプリは、スマートフォンアプリにすると結構面白いことが出来そうだとも思っています。そういうことで、自分としては最後の新しい分野ということで、この1年スマートフォンアプリをどこまでできるかやってみようと思っています。

「会社員プログラマー」は客観的に見て「つまらない」

2014年3月26日

イケハヤ氏の「会社員ブロガー」は客観的に見て「つまらない」というブログが結構話題になっているので、ブロガーをプログラマーに変えて個人的に思ったことを書いてみた。イケハヤ氏は、

本気でブログで食べていきたい、もっと面白いコンテンツを作りたいと思っているのなら、思い切って会社の外に飛び出した方が、早く理想に近づくことができると思います。

目処としては、「会社員を続けながらブログを更新し、毎月30万PVをコンスタントに獲得できている」のなら、かなり余裕でプロブロガーになれると思います。会社を辞めて本気で更新すればPVは恐らく1.5〜3倍(45万PV〜90万PV)にはなると思うので、収益性を1PV=0.4円とすると、 15万〜25万円は稼げると思われます。

これに対して、会社員ブロガーである gori.me氏が、月間120万PVの「会社員ブロガー」が語る、会社員でありながらブログを書くことの魅力というブログで会社員ブロガーだけど何か文句ある?という反論をしている。

では、「会社員ブロガー」は本当に「つまらない」のだろうか。もちろん、会社員を辞めてブログ運営に集中すれば記事内で言われている通り、それなりに収益化できるはず。ただ、同時に現役会社員ブロガーとしては、会社員でありながらブログを続けることによる様々なメリットも存在すると思う。
恐らくあの記事を読んで怒りと絶望で震えている会社員ブロガーも多いと思うので、本記事では会社員でありながらブログを書くことに対する魅力について紹介する!

まあ、ブロガーの場合であれば会社員であってもなくても、自由にブログを書くことができればそれでいいではないかと思う。プログラマーの場合はどうかというと、ブロガーの場合と同じように自由にソフトウェアを作ることができる環境にいるのであればそれでいいと思う。

ツイッターとかブログをみていると、「安易に会社辞めてはいけない」という意見が多い。確かに日本では、技術力ではなく大企業、中小企業、正規社員、非正規社員というような会社の規模や社内の身分によって給料が決まってくる部分があるのは事実である。欧米では、会社員とフリーランスを行ったり来たりしている人は多いようだが、日本では会社を辞めると身分的に一番下のランクになってしまうと思い込まされている人が多い。どうも成功体験が日本人の意識の中にかなり特殊な身分制度的なものを作り上げてしまったようだ。確かに日本は1990年頃まではIT業界にも活気があって、日本の大手はIBMと対等に勝負をしていた。メインフレーム中心の時代であったため、大手のSIer中心にしたゼネコン的な開発体制がマッチしていた。

今でもそうした意識のままで本当にいいのだろうか。メインフレームの時代であれば、個人ではハードを買うこともできなかったし、ソフトウェアも大手SIerでなければライブラリーを持つことは困難であった。しかし、最近のソフトウェア開発では企業の規模は関係なくなってきている。ハードウェアは安価になった上にクラウドを安く借りることができるし、ソフトウェアではOSSのライブラリが充実していて大手でなければ手に入らないものはなくなっている。こうした時代の流れに合わせて会社中心の考え方を変えていくべき時期になったと思う。

Webサイトを作ってどのぐらいの収入になるかというとイケハヤ氏のブログの内容は自分のこの1年の体験とほぼ合致していて、この1年間で WebサイトのPV数を約3倍にすることができた。サンデープログラマーで30万PVのwebサイトか10万ダウンロードのアプリが作れれば会社を辞めて余裕でフリーのソフトウェアエンジニアになれると思う。ブロガーと比較すると、ソフトウェアを自分で工夫することができるのでかなり有利だと思う。

これもイケハヤ氏の真似になりますが、プログラムで独立できるか不安な方はメールでご相談ください。最大限リアルなフィードバックを与えさせていただきます。

独立の前に会社での下積みは本当に必要なのか

2014年1月23日

家入一真氏の都知事選への出馬表明をみていて思ったことは、それは家入氏が引きこもりから起業したということである。日本では、「会社をすぐにやめて独立しようとすることは、いかがなものか?」という意見が多いようだ。独立する前に会社に数年間在籍して、社会のいろんなルールや仕事の基本的なやり方を知ることが必要だという意見だ。家入氏を見ていると、分野にもよると思うけど、そろそろそういう考え方を改めた方がいい時期になっているように思う。

イケダハヤト氏もイケハヤ書店の「ホリエモンが指摘する「下積み原理主義」に大変共感する件」というブログで、下積原理主義を批判している。昨日のブログで書いたようにモバイルからのアクセスを1年で2.5倍にできる時代に、下積みを3年もしていればチャンスを逃すのは間違いないと思う。

日本ではマラソンよりも駅伝に人気がある。でも、その駅伝がマラソンをダメにしているという意見がある。現在日本のマラソン選手で有名なのは市民ランナーの川内選手である。待遇では川内選手よりはるかに恵まれているはずの実業団の選手が川内選手に勝てないのは、実業団が駅伝優先になっている点も大きいと思う。

IT関係も同じことがいえる。銀行のシステムを作りたいのであれば大規模なシステムだから組織力が重要になってくるから会社での下積みも必要になってくる。一方で、FaceBook や Twitter のようなシステムを作りたいのであれば、家入氏のように引きこもりであってもいくつもの事業やプロジェクトを立ち上げることができる人が明らかに有利だ。

IT関係で会社でいることのメリットってどんどん少なくなっていると思う。会社でいるメリットの一つは資産や組織があって高い技術力の製品を作れることだと思う。でも、Google や Apple や日本でも一部の先端を走っている企業を別にすれば、ソフトウェアの開発にはそれほどの資産が必要ないし、技術力だって OSS の方が会社の技術力よりも上だという場合が多い。それに組織でいると組織としての制約があって新しい技術が使えない場合も多い。

そろそろ日本でもこういう問題は一般論で話をするのではなく、現実や人の個性をみて考えていかないといけない時代だと思う。

2014年をどういう年にするか

2014年1月22日

Google Analytics で自分の関係するWebサイトの状況を分析していると、昨年はスマートフォンからの流入が急増しているのがわかった。4月と直近30日間のデバイス別の訪問数の数字を下に示すが、モバイルからのアクセスは9ヶ月で実に2.5倍に急増している。

デバイス直近30日4月増加率 (%)
PC 249,379 187,999 33
モバイル 234,164 93,898 149
タブレット 23,416 11,665 101

このことから考えると、今年一番にしようと思うのが、スマートフォン対応の強化だろう。2014年は、スマートフォンからのアクセスがPCからのアクセスを超えると思う。

次にしたいと思うことは、データをビジュアルに表現すること。言うことは簡単だけど実際にするのは結構難しいが、スマートにビジュアル化されたサイトは魅力的だと思うから、そういうWebサイトにしていきたい。

今年もいろいろ問題はあると思うけど、スマートフォンが急成長している時期に関係する仕事に関わることができるのは好運だと思う。やはり、急成長している分野というのはいろいろとできることが多いものだ。最後になるが、本当に大事なのはいかに楽しくプログラミングができる環境を作るかだと思う。いかに効率よくコラボレーションをやっていくかが大きな課題だと思っている。

 

2013年を振り返って

2013年12月31日

今年の4月にフリーになって、9ヶ月が経過しました。現在はWebアプリの Google Adsense からの収入で何とか生活ができています。Google Adsense からの収入は、受託と違って、作業に束縛されることがないので、新しいことにチャレンジすることができます。そういう点では運がよかった1年だったと思います。

今年になって始めた統計メモ帳については失敗でした。アクセスを増やすためには、もう少し時間を取って文章でデータの説明をする必要があるように思います。でも、今のところは時間的に無理なので仕方がないかなと思っています。

一人では多くのことはできません。これからはコラボレーションが大切になってくると思っています。でも、コラボレーションすること自体が簡単なことではないです。自分のビジネスモデルは、Webアプリを一人で作って効率をあげるという方法です。Webアプリを作る場合には、日本では数人で分業して制作をするのが普通だと思います。でも、新しいWebアプリを作るのに分業して作業すると、コミュニケーションのコストが非常に高くなります。だから、一人で全部やってしまえば非常に効率が上がります。これからも多くの人で分業で制作をするという形は取らないつもりです。

自分のWebサイトへのアクセスは、今月はモバイルからがついに45%になりました。それで、現在重点的に作業をしているのはモバイル対応です。PhoneGapによるiPhoneアプリ、Androidアプリの作成の作業もしています。