Webアプリを創る

IE 9 RC を使ってみました

2011年2月12日

IE 9 RC版が公開されたので、普段使っているPCにインストールしました。使ってみると IE8 より全体に動作が軽くなり、表示も高速になっています。HTML5 と CSS3 にも対応したということで、メインのブラウザーとして IE、Chrome、FireFox のどれを使うか迷っているところです。

ブラウザーのシェアの状況は、世界的には IE8 34%でトップのようですが、このサイトでは、IE8 38%、FireFox 21%、Chrome 14% の順になっており、Chrome ユーザーが多く、IE6 のユーザーが少なくなっています。しかし、自分の別のサイトでは、IE6 が 25%のシェアをもっていて、まだまだ無視できない状況です。

いろいろ考えていくと IE9 の一番の問題というのは、Windows XP にインストールできないということのようです。OS の中で Windows XP のシェアは50%以上あるので、バージョンベースでいうとシェアのトップになれません。それに、現在 IE8 にしている人であれば、直ぐにでも IE9 をインストールする人が多いのに、XP ではできないので、IE8 が長期間残ってしまいそうです。今まで IE6 への対応にはいろいろと苦労していましたが、主要なブラウザーで唯一 HTML5+CSS3 に対応していない IE8 にも同じような問題が発生しそうで残念です。

ところで、Windows XP のシェアが依然として多いので、WebMatrix (IIS Express) で公開サーバーを作成するメモを作成しました。IIS Express は、開発用であり公開用にはあまり向いてはいませんが、個人で Web ページを作ってみたい場合や会社でも試験的に作ってみたい場合には、とりあえず手軽に費用なしで運用し、作成したWebサイトが成長する見込みがたてば Windows Server を購入するというのも合理的なやり方ではないかと思って作成しました。

Umbraco の日本語リソースについて

2011年2月11日

Umbraco のUI言語リソースの日本語訳を兎氏が作成してくれました。ありがとうございます。WonderRabbitProject のUmbracoの日本語UIリソースプロジェクトリポジトリからダウンロードできます。(Umbraco 日本語 Wiki の「日本語で使うには」でダウンロードできます。2012/7/8修正)意見や要望があれば同フォーラムへお寄せください。Umbraco 本家に日本語リソースが早く追加されることを期待しています。

Umbraco の日本語リソースを使用する時には、WonderRabbitProject で公開されている Umbraco の日本語リソース以外に、TinyMCE の日本語言語ファイルを TinyMCE のサイトからダウンロードして、(TinyMCE 日本語言語ファイルをUmbraco 日本語 Wiki の「日本語で使うには」でダウンロードして2012/7/8修正)、/umbraco_client/tinymce3/ の各ホルダーにコピーしておくようにしてください。そのファイルがないと言語設定を日本語にした場合は、TinyMCEが起動しなくなります。

これで Umbraco もやっと日本語リソースができましたが、日本語UIリソースプロジェクトのFAQ にあるようにインストールは日本語になっていないとか、あちこちに英語の部分も残っています。次に Umbraco の Web PI 用日本語版を作ってくれる人はいないかな。

WebMatrix等のWeb開発関連ツールの一斉公開とUmbraco

2011年1月28日

WebMatrix、ASP.NET MVC 3.0、Orchard 1.0、Web Platform Installer 3.0 と Microsoft の Web 開発関連ツールが一斉に公開されたのが、1月11日でした。GoogleでWebMatrixを検索してみるとWebMatrixは盛り上がっているようです。このサイトのアクセス数も、公開後は1割ぐらいは増加したように思います。ただ、アプリケーションでいうと盛り上がっているのはWordPressで、Umbraco、DotNetNuke 、Orchardo等のASP.NETのアプリケーションは寂しい状態です。

ASP.NETのアプリケーションがなぜ寂しいのかを考えると、ASP.NET を使っている技術者は、このサイトでも1日に数百人がアクセスしてくるので、日本中では相当な数いるはずですが、企業のソフトウェア技術者の多くは仕事に追われているのでそんなものを試してみようとする人はかなりの少数だと思います。一方、個人で、ASP.NETを使っている人は、ActiveWeb と ExpressWeb で、ネームサーバーへのドメインの登録数からみて最大で2000人ぐらいで、他のWindowsレンタルサーバーを使っている人はもっと少ないし、それにWindowsレンタルサーバーを借りていても実際はPHPしか使っていないというような人も多いので、個人のASP.NETユーザーというのは、日本ではかなりマイナーな存在だと思われます。このことがASP.NETのアプリケーションの盛り上がらない大きな理由だと思っています。

そもそも、日本でUmbracoを使っている人がどの程度いるのかをGoogle の検索で調べて見ると、Umbracoを使っているという記事があるページは、片手もない状況で、Orchard CMS に既に負けてしまっているようです。使ってみようかと思う人が少ない上に、実際に動作させるまでのハードルがかなり高いようで、日本でUmbracoを使ったことがある人はごく少数というのは間違いない状況です。

最近、wonderrabbitproject.netの兎氏がTwitterでUmbracoのことをツイートしていますが、プログラマビリティの良さについては認めていますが、UIに関しては低い評価をされています。この評価については、ある意味においては同感です。このことが、日本では全く使われていないし、世界的にも普及している地域が偏在している大きな理由だと思っています。また、UmbracoがUmbraco.tvでビデオによるチュートリアルを有料で公開しているというのもこのためだと思っています。

しかし、実際のところはUmbraoのUIはどのようにでもできるし、操作も難しいわけではありません。ただ、それを理解したり理解させたりするのが結構難しいのです。なぜかというと、普通のCMSの場合、管理画面には設定項目の一覧が並んでいて、デフォルトのままでも問題なく動くし、何かを変更したいときは項目の一覧をみてどの項目を設定したらいいのかがわかるので、システムに慣れた人であれば、すぐに理解できるようになっているし、初心者ならこういう場合にどうするのかを人に教えてもらうのも比較的簡単です。しかし、Umbracoは、プログラマビリティを優先しているので、管理画面に設定項目が並んでいない等他のCMSとは異なっている面が多くあります。それで、慣れた技術者であってもUmbacoの基本的なことを少し時間をかけて理解をする必要があります。でも、慣れれば生産性は高いと思います。世界的にはコミュニティの活動が活発なという理由もこのあたりにあるのでしょう。

静的なホームページを持っていて、それをCMS化したいというような場合には、HTMLの知識が少しあればできます。でも、それをマニュアルにするのには苦労しています。

ASP.NET MVC 3、IIS Express、SQL CE 4、WebMatrix 等の正式版がリリースされています

2011年1月14日

Microsoft が開発してしていた Web 関係のソフトウェアが一斉に公開されています。Web PI の 3.0 も公開されていますが、インストールしてみて驚きました。Umbraco が、「スポットライト」に登録されていて、起動画面で表示されるようになっていました。

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Umbraco がワンクリックでインストールされるのを期待して Umbraco を「追加」してインストールボタンを押してみました。すると途中で SQL Server の設定の表示がでてきます。使用する  Web サーバーの設定が IIS Express になっている場合は SQL CE 4 用をインストールしてくれればいいなと思うのですが、通常の SQL Server 用のものがインストールされるようです。なお、Web PI 3.0 では、オプションで、Web サーバーに IIS Express を使うか、IIS を使うかを設定するようになっていて、IIS Express が既定の設定です。IIS Express の設定になっていると、アプリケーションと一緒に Web Matrix や IIS Express がインストールされて、その上でアプリケーションが動作するようになります。

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以前に、Web Platform Installer による Umbraco のインストールというページを作った時に、Web PI のオプションでフィードを追加すれば、Umbraco のインストールパッケージを選択できることを思い出して、試して見るとうまくいきました。詳しくは、Umbraco の5分間インストールのページを見てください。SQL CE 4 を使うとインストールは本当に簡単です。それから、WebMatrix も Umbraco のサイトをローカルで作成するのに便利です。

ところで、Umbraco が、「スポットライト」に登録されたためか、最近、Umbraco のページへのアクセスが増加しています。増加しているといっても、それほどの数ではないのですが、早く Umbraco のページを 4.6 用に修正しようと思っています。

Umbraco 4.6 (コードネーム Juno) が公開されています

2011年1月13日

Umbraco 4.6.1 (コードネーム Juno) が公開され、CodePlex のページからダウンロードできるようになっています。なぜ、4.6.1かというと、11日に4.6が公開されたのですが、バグがあって12日に4.6.1が公開されたということのようです。現在公開されているのは .NET 4.0 対応のものだけですが、.NET 3.5 対応のものも、もうすぐ公開されるということです。

私自身としては、Umbraco は、気に入っているCMSなので、Umbraco のページを拡充していこうと思っています。Umbraco を日本でも普及させていくのに協力していただける方がおられましたら、是非コメントをお願いします。