Webアプリを創る

mojoPortal が 2.3.3.6にバージョンアップ

2010年2月8日

mojoPortal が 2.3.3.6 にバージョンアップされています。今回のバージョンアップは、バグフィクスと小さな改善が主たる内容になっています。前回のバージョンアップで管理メニューが変更されていますが、メニューにアイコンがつけられる等の改善がされています。また、問い合わせフォームで BCC のメールの設定ができるようになったり、共有ファイルで既定のソート順の設定ができるようになったりしています。

N2 CMS のページを作成しました

2010年2月6日

N2 CMS のページN2 CMS で作成してみました。N2 CMS は、スウェーデンの Cristian Libardo 氏が開発した軽量の CMS で、レスポンスがよく、WebForm だけでなく ASP.NET MVC にも対応しています。軽くて画面から直ぐに編集できるなど優れた部分がたくさんある CMS なので、ASP.NET で CMS を利用したい場合には、Umbraco や mojoPortal と同じように検討の対象にしてください。

ActiveWeb でのインストールの手順は、以下のとおりです(現在は、ExpressWeb に移転)。

1.N2 CMS のダウンロード

Codeplexのダウンロードのページから、WebForms Templates Starter Kit (with C#/VB.NET integration project)をダウンロードして、展開します。

2.Web ディレクトリの作成及びアップロード

ActiveWebのコントロールパネルで、Web ディレクトリを作成(作成の方法はこちら、ここでは、n2 とします)します。設定は、デフォルトのままで問題ありません。作成したディレクトリに展開したファイルをアップロードします。

3.パーミッションの設定

コントロールパネルのファイルマネージャを使用して、App_Data と upload のディレクトリに対して、Plesk IIS User と Plesk IIS WP User のユーザーに編集を許可にして、SQLite のデータベースへの書き込みできるようにするとともに、N2 CMS の管理画面から画像等のファイルをアップロードできるようにします。

4.ディレクトリにアクセス

ブラウザーでインストールしたディレクトリ/n2/にアクセスすると、以下の画面になります。installation wizard をクリックします。

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以下の図のように、インストール・ウィザードが起動されます。アドバイスのとおり step 4 のRoot node のタブをクリックします。

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Root Node と Start page の設定をします。

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step 5 でEdit をクリックすると、以下のような管理画面が起動されます。管理画面は、/n2/edit にアクセスすることで直接起動できます。

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5.Web.config の設定

以上のとおり、n2 cms は、Web.config を設定しなくても動作します。管理画面へは、ユーザー名:admin パスワード:changeme でログインできます。デフォルトのユーザー名とパスワードは、Web.config に記述されているので、変更をしておきます。また、データベースとして SQL Server や MySQL を使用したい場合は、Web.config の接続文字列を修正することで設定できます。

6.MVC版のインストール

以上の説明では、WebForm 版のインストールの手順になっています。実際には、N2 CMS のページは、MVC 版を使って作成しました。MVC 版のインストールは、N2 CMS のバージョン 1.5 では、プレビュー版で、現在開発中のソースを使用した方がいいということなので、開発中のものを使用しています。詳しくは、N2 CMS のページにメモをしたいと思っています。

Umbraco と N2 CMS

2010年1月30日

ASP.NET で動作する OSS の CMS が、mojoPortal、Umbraco、DotNetNuke、N2 CMS に加えて、KooBoo、Orchard、Graffiti CMS と選択枝が増加してきたので、それぞれどういう特徴があるのかを調べようと思って、最近実際にインストールして操作してみています。今回は、機能の豊富さではなく、自分でテンプレートを作成することが容易か、カスタマイズが容易か、編集画面のインターフェースが優れているかという点を中心にみようと思っています。

そういう視点で見ると、個人的にはUmbraco と N2CMS が優れているのではないかと感じています。Umbraco と N2CMS は、北欧生まれの CMS で、開発者が Web サイトの構築に携わるプログラマーであり、自分で Web サイトを構築するために開発したもので、機能は多くないものの基本機能がしっかりしている CMS であるという共通点があります。

Umbraco は、テンプレートの自由度では、一番ですが、編集画面の GUI は、N2 CMS の方が公開画面からすぐに編集できるのでわかりやすいように思います。N2 CMS は、全般的に見てUmbraco よりプログラマーが作成する部分が多くなるという欠点はあるけど、逆に編集画面がシンプルになり、一般ユーザーでも使いやすいというメリットがあると思います。下の画面が、N2 CMS で作成したWebサイトの画面で、左上にあるのが編集者用のツールバーです。Umbraco と N2 CMS については、もう少し詳しく調べてみようと思っています。
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KooBoo もなかなかよくできたCMSですが、編集画面の操作が難しいということで今後に期待したいと思っています。

なお、Orchard は、プロジェクトが始まったばかりで、システムの制作のため頻繁にソースが更新されている状態なので、今後に期待することにしました。また、Graffiti CMS は、まだバイナリのリリースができておらず開発メンバーが不足している状態だと思われるので、インストールはしてみたのですが詳しく調べることはパスします。

mojoPortal が 2.3.3.4 にバージョンアップ

2010年1月17日

mojoPortal が 2.3.3.4 にバージョンアップされています。今回のバージョンアップの概要は、以下のとおりです。

1.ファイルマネージャー

新しいファイルマネージャーが追加されています。下の図のようにきれいな画面になり、フォルダーやファイルの移動が簡単にできるようになりました。QtFile というファイルブラウザーを利用して作られているということです。旧のファイルマネージャーも残されており、容量の大きいファイルや複数ファイルのアップロードは、旧のファイルマネージャーを利用します。

2.3.3.4 にアップグレードする場合、ファイルマネージャーが必要な CSS を反映させるため style.config ファイル(/Data/Sites/{SiteID}/skins/以下にあるスキンフォルダ内のもの)に、以下の行を追加する必要があります。なお、スキンのカスタマイズをしていなければ、/Data/Sites/{SiteID}/skins/以下にあるスキンフォルダを /Data/skins フォルダーの新のスキンフォルダのファイルで置き換えることで対応できます。
<file cssvpath="/Data/style/qtfile/default.css" imagebasevpath="/Data/style/qtfile/">none</file>


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管理メニューも下図のように変更されていて、ヘッダー部分から下部に移動されています。メニューに「ファイルマネージャー」という項目が表示され、管理者でなくても、権限のあるユーザであれば、ファイルマネージャーを使用することができるようになりました。なお、ファイルマネージャーで、ファイルのアップロードや削除ができるかどうか等については、サイトの設定の「セキュリティ」の「Permissions」で、ロール毎に設定することができます。
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2.共有ファイルの改善
  • ファイルのダウンロード数をカウントできるようになった。
  • 検索で共有ファイルのファイル名も検索できるようになった。
  • ファイルの説明の項目が追加され、検索の対象にできるようになった。
      日本語のファイル名のファイルをダウンロードする場合に、IEだとにダウンロードでき、FireFox だとURLエンコードされたファイル名になってしまいます。時間ができたら、詳しく調べてみようと思います。
3.ブログの改善
  • 設定に「Is Published?」という項目が追加され、下書きにしたい場合に、開始日を将来の日付にする以外に、「Is Published?」のチェックをオフにすることでできるようになった。
  • 「Save/Preview」ボタンが追加され、プレビューができるようになった。
  • 「日付/時刻」の表示形式が設定できるようになった。
4.Simple List/Links

「リンク」機能に、ページングの機能を追加し、説明のみの表示もできるようになったので、名称が「Simple List/Links」機能に変更された。

5.OpenID と RPX の設定を分離

ログインに Open IDRPX service の双方を利用したい場合には、双方を利用できるように設定が分離された。

6.CssHandler.ashx の URL を変更

CssHandler.ashx の URL は、/Data ディレクトリにあったが、それをルートディレクトリに変更し、/Data ディレクトリについては、実行権限がなくても正常に動作するように変更された。

mojoPortal が 2.3.3.2 にバージョンアップ

2009年12月26日

mojoPortal が 2.3.3.2 にバージョンアップされています。今回のバージョンアップの概要は、以下のとおりです。サイト検索をしてみたら、日本でも mojoPortal で作成したサイトが公開されてきています。これからも、mojoPortal の情報を提供していきたいと思っています。

1.メタデータの追加

メタキーワード、メタディスクリプション以外のメタデータも追加できるようになりました。メタデータ記述に使う語彙の国際標準である Dublin Core もサポートしており、設定は以下の手順でおこないます。
(1) 「管理メニュー」の「サイトの設定」を開いて、Meta Content profile の設定をおこないます。Dublin Core を使用する場合は、http://dublincore.org/documents/dcq-html/ と入力します。
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(2) メタデータの設定をしたいページに移動し、「ページの設定を編集」をクリックして、ページの設定画面を表示し、「メタ設定」タブを選択します。設定画面で「Add Meta Link」ボタンと「Add Meta Element」ボタンが追加されています。それらのボタンをクリックすると以下の図ようにメタデータの入力画面が表示されます。
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2.ページコメント

コメントに IntenseDebateDisqus が利用できるようになりました。IntenseDebate のページを見ると多言語化が進められており、日本語もメニューで選択ができるようになっていました。WordPress のモジュールも日本語化されていて、IntenseDebate を日本でも使える環境が整ってきたという気がします。日本語化のボランティアをされている方には感謝いたします。

3.Google 翻訳

Google 翻訳ウィゼットをサイトに設置できるようになりました。設定については、他の機能と同じように「ページの編集」をクリックして、以下の図のように機能で「Google Translate」を選択します。すべてのページに設定したい場合は、使用しているスキンのlayout.master ファイルに以下のコードを記述します。
<portal:GoogleTranslatePanel id="gt1" runat="server" CssClass="gtranslate" />
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4.IFrame の改善

html で記述していたのを、わかりやすいように項目の入力に変更されています。

5.お問い合わせフォームの改善

複数のアドレスや複数の問い合わせ先をユーザーが選択できるように設定することができるようになりました。複数のアドレスを選択できるようにするためには、お問い合わせフォームの設定で、メールアドレスの欄に、以下のように|で区切ってメールアドレスを複数入力します。
sales@yourdomain.com|support@yourdomain.com|billing@yourdomain.com
また、メールアドレスを表示したくない場合は、Alias の欄にも、以下のように|で区切って複数入力します。
Sales Department|Technical Suport|Billing

6.フォーラムの改善

ユーザーにメールの通知がしやすくなる等の改善がなされています。

7.共有ファイルの改善

共有ファイルに説明の項目が追加されています。

8.CSS の再構成

CSS ファイルの記述が項目別に整理されています。また、GridView については、YUI からフリーの GridView テーマに変更になっているので、カスタムスキンを使用している場合は、style.config の修正が必要になります。

9.その他

Azure 用のバイナリファイルもアップロードされています。mojoPortal もとうとう Windows Azure に対応したのかと思うとともに、Azure は、仮想ディレクトリの設定ができないと思うので、普通のインストールではサイトをmojoPortal が独占してしまうようにしかできないため、個人ユーザーではコスト的に利用するのは無理だと思ってしまいます。